「面接を設計する」とは?内定から逆算して、加点を増やし減点を防ぐ面接戦略

面接対策というと、

「ガクチカを直す」
「自己PRを作る」
「志望動機を添削する」

といった、一つひとつの回答を改善することをイメージする方が多いと思います。

もちろん、それらも必要です。

ただ、内定を目指すなら、一つの回答だけを良くする面接対策では不十分です。

当塾では、

内定から逆算して、面接全体を設計します。

どの経験を使うか。
どこで加点を狙うか。
どこで減点を防ぐか。
自己PR、ガクチカ、志望動機、やりたい仕事をどうつなげるか。

一つずつ回答を作るのではなく、面接全体で内定に近づく形を作ります。

これが、当塾でいう「面接を設計する」です。

そもそも、なぜ面接があるのか

面接が行われる大きな理由の一つは、ESや履歴書、職務経歴書だけでは分からない応募者の人物像を確認するためです。

書類だけでは、分からないことがあります。

実際に話してみると、

  • 質問を正しく理解しているか
  • 結論から分かりやすく説明できるか
  • その後、どのように考えているか
  • 書類に書かれた人物像と、実際に話したときの人物像が一致しているか

などが見えてきます。

つまり、書類がよければ、そのまま内定になるわけではありません。

面接では、書類の内容も含めて、**「この人と一緒に働きたいか」**が改めて確認されます。

だから内定のためには、ESだけ、ガクチカだけ、志望動機だけを別々に良くするのではなく、面接官から応募者全体がどう見えるかまで考える必要があります。

面接では「加点」と「減点」の両方を考える

企業によって評価基準は異なります。

ただ、当塾では、面接での評価を考えるときに、

加点される要素
減点される要素

の両方を確認します。

ここで難しいのは、

応募者が「これは加点される」と思っていることが、面接官からはそれほど加点されていない。

逆に、

本人が気づいていないところで減点されている。

ということがある点です。

内定のためには、

「自分が伝えたいこと」

だけではなく、

「面接官からどう評価されるか」

まで考える必要があります。

「面接を設計する」とは何をすることか

当塾でいう「面接を設計する」とは、

内定から逆算して、本人の経験・考え方と応募先の仕事を照らし合わせ、どの経験をどこで使い、どこで加点を狙い、どこで減点を防ぐかを面接全体で組み立てることです。

たとえば、次のようなことを確認します。

  • どの体験談を使うか
  • 自己PRでは何を伝えるか
  • ガクチカでは何を伝えるか
  • 業界を志望する理由は何か
  • その企業を志望する理由は何か
  • その職種を志望する理由は何か
  • 入社後にどんな仕事をしたいか
  • 5年後、10年後にどうなりたいか
  • 他の回答や併願企業と矛盾していないか

判断基準は、

「その回答が上手か」ではありません。

「面接全体で見たときに、内定に近づく回答になっているか」

です。

一番頑張った経験が、内定に一番近づく経験とは限らない

ある受講生は、塾講師のアルバイトで、年に1回ある塾のイベントの企画と運営に力を入れていました。

本人が実際に頑張った活動です。

面接官の記憶に残すために、この説明を工夫していました。

ただ、面接の中心に塾のイベントを置くと、

「塾講師として、生徒にどう向き合っていた人なのか」

が十分に伝わりませんでした。

塾講師の存在意義を考えると、生徒の目標実現を支援することが重要です。

そこで、塾のイベントの企画・運営だけを主役にしない。

生徒にどう向き合い、どのような指導を行ったのか

を中心にしました。

塾のイベントの取り組みも使います。

ただし、主役にはしません。

内定のためには、

「本人が一番頑張った経験」をそのまま使うのではなく、「その経験を使うと面接官に何が伝わるか」で判断することが必要です。

これも面接設計です。

数字が大きければ、加点されるわけではない

別の受講生は、サークルの広告営業で、受注件数や金額を中心に説明していました。

数字は分かりやすいです。

そのため、面接対策では数字を強調したくなります。

ただ、詳しく話を聞くと、本人は副代表として各担当者を支えることにも力を入れていました。

しかも、本当に難しかったのは、広告営業そのものより、各担当者を支えながらサークル全体を動かすことでした。

そこで、

「広告を何件取ったか」

を活動の中心にはしませんでした。

活動の目的を、

「サークル全体が、年間で最も重要な学祭の活動をより良いものにすること」

と整理しました。

そのうえで、

広告営業で何をしたのか。
副代表として各担当者をどう支えたのか。

を組み合わせました。

内定のためには、数字の大きさだけを見てはいけません。

その経験から、本人のどんな強みが伝わるのかを見ることが重要です。

加点を狙って盛りすぎると、減点される

面接対策では、面接官の記憶に残すことを意識しすぎている方がいます。

そこから、

「成果は大きいほうがいい」
「困難は大きいほうがいい」
「リーダー経験を出したほうがいい」

と考えがちです。

しかし、加点を狙って話を盛りすぎると、減点されます。

理由は、深掘りされたときに不自然さが出るからです。

たとえば、

  • 数字が大きすぎて、根拠を説明できない
  • ビフォーアフターが劇的すぎる
  • 困難を実際以上に大きくしている
  • 乗り越え方が美談になりすぎている
  • 本人の実際の印象と、作ったリーダー像が合っていない

といった状態です。

面接官に、

「本当にそうだったのか?」

と怪しまれ、面接官からの信頼獲得につながらなければ、加点されません。

むしろ、減点の可能性が高まります。

実際、当塾が出会う、内定しやすいタイプの方の中で、一次面接でご縁がない方々は、このケースに当てはまっていることがあります。

そこで当塾では、成果が小さくても、本人が根拠を持って説明できるなら使える体験談と考えて、設計しています。

リーダーでなくても問題ありません。

すべての経験で、

「自分が中心人物でした」

と見せる必要もありません。

内定のためには、本人を必要以上に立派に見せるより、本人に実際にある良さで加点を取り、余計な減点を防ぐほうが重要です。

一つひとつの回答が良くても、全体がズレていれば減点される

ここは、面接戦略で特に重要です。

自己PRだけを見るといい。
ガクチカだけを見てもいい。
志望動機も、それらしくできている。

それでも、全部を並べるとズレていることがあります。

たとえば、

本人は「課題解決できる人」を伝えようとしている。

しかし、他の回答まで見ると、「チームメンバーやお客様への関心」がほとんど伝わってこない。

むしろ、協調性が無いように見えてしまう。

あるいは、

志望動機では強くその会社を志望している。

しかし、職種志望理由を聞くとズレている。
やりたい仕事もズレている。
併願企業を見ると、さらに方向が違う。

この状態では、志望度が低く見られてしまう。

実際、本人は一つひとつの回答を一生懸命改善しています。

それでも、改善した回答同士の整合性がとれていないと、全体では減点されます。

これは、内定できたのにご縁がなくなる、というもったいない不採用になってしまいます。

だから当塾では、

自己PR。
ガクチカ。
志望動機。
職種志望理由。
やりたい仕事。
将来像。
併願企業。

を別々には見ないで全体を見ます。

内定から逆算して、全部をつなげて見て、違和感がないか探して対策を打っています。

応募先によって、使う経験を変えることもある

面接で使う体験談は、一つに固定する必要はありません。

サークルとアルバイトの両方に良い経験があるなら、応募先や質問によって使い分けます。

一つのアルバイトの中に良い経験が二つあるなら、企業や質問によって使う経験を変えます。

これは、話を都合よく変えているわけではありません。

本人が実際に保有する複数の経験から、面接官に減点されず、適切に加点を獲得できるか。

そして、内定のためにどの経験を使うのが面接官にとって応募者理解を促進することに役立つか否かを考えて、体験を選びます。

面接戦略では、

経験の内容と、経験をどこに配置するのがベストなのか設計します。

面接設計は、本人の経験を知るところから始める

当塾では、最初から志望企業に合わせて回答を作りません。

まず、本人を知ることから始めます。

大学生なら、

これまで何を経験してきたのか。
大学だけでなく、高校や中学の体験も確認をしていきます。

社会人なら、

どのような大学生活だったのか
なぜ1社目を選んだのか。
なぜ次の会社を選んだのか。
仕事で何を経験してきたのか。

最初は広く確認します。

その後、内定のために使える経験を選び、深掘りします。

志望先や職種は、その後に照らし合わせます。

また、当塾では、企業が書いている「求める人物像」だけを見て、回答を合わせることはほとんどしません。

社長の考え。
会社の方向性。
社員インタビュー。

なども確認し、

その職種で、実際にどのような成果を求められているのか

を考えます。

そこから、

本人のどの経験を使えば、入社後に成果を出せそうな人物として伝わるか

を設計します。

最終的には、自分で内定に近づく判断ができるようになる

面接を設計していくと、本人自身も経験の使い方が分かるようになります。

最初は、

「この質問では何を話せばいいんだろう」

だった人が、

「この質問なら、この経験を使う」

と判断できるようになります。

さらに、

「ここを深掘りされたら、次はこの経験を使う」

まで分かるようになります。

ESに複数の設問があれば、

「ここはサークル」
「ここはアルバイト」

と選べるようになる。

同じアルバイトの中でも、どの経験を使うか判断できる。

長所を二つ聞かれたときも、どちらを先に出すか決められる。

短所を複数聞かれても、どの短所と経験を使うか判断できる。

ここまで準備できると、面接前日に回答を覚え直す必要はなくなっていきます。

面接当日は、

質問をよく聞いて、自分から出てくる言葉で答える。

その状態を目指します。

準備段階では細かく設計する。

本番では、その設計を忘れて答える。

覚えてきたことを流暢に話そうとして、ロボットのようにぎこちなくなるのではなく、面接官とよりよいキャッチボールをすることをめざす。

そこにたどり着くための面接戦略です。

面接設計の判断基準は「内定につながるか」

当塾では、

「このガクチカはいい内容か」

だけでは判断しません。

この経験は加点につながるか。
余計な減点を生んでいないか。
本人の人物像と合っているか。
志望動機ややりたい仕事とつながっているか。
応募先の仕事で求められる成果とつながっているか。

そして、

「この面接全体が、内定につながる設計になっているか」

を確認します。

一つひとつの回答を良くする。

それだけで終わらせない。

内定から逆算して、面接全体を組み立てる。

当塾では、それを「面接を設計する」と呼んでいます。

内定スタート面接塾

佐々木 丈裕

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